自民党で生まれ育った政治家として、最後は古巣で集大成を――。
日本維新の会を離党後、無所属で活動してきた 鈴木宗男 参院議員(77)が、2025 年7月の参議院選挙に向けて 自民党へ復党し比例代表で鞍替え出馬 する方針を正式表明しました。

2004 年に受託収賄など4罪で実刑判決(懲役2年・追徴金 1,100 万円)が確定し “ムネオ事件” と呼ばれた過去、2023 年にはロシア無届け訪問で維新を離党
――波乱の政治人生を歩んできたベテランは、いま再び全国区の舞台へどう挑むのでしょうか。
①経歴と過去の有罪判決
②維新離党から自民復党までの舞台裏
③2025 年参院選での鞍替え出馬戦略
④政策・世論と今後のカギ
ぜひ最後までお読みいただき、この記事が皆様にとって価値ある情報となれば幸いです。
「比例代表は“顔が見えにくい”」と言われますが、私たち有権者にとって候補者の経歴や政策を知ることは投票先を選ぶ第一歩です。
政党・名前だけで投票先を決めてしまうこともあるかも知れませんが、
「本当に国民の声を代弁してくれる人物なのか?」 を見極めることが、私たち一人ひとりに求められています。
ぜひ、投票判断の材料としてご活用ください。
鈴木宗男 自民復党で比例鞍替え

プロフィール早見表

項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 鈴木 宗男(すずき むねお) |
生年月日 | 1948 年1月31 日(77 歳) |
出身地 | 北海道足寄町 |
学歴 | 北海道足寄高▶明治学院大法学部(中退) |
現職 | 元参議院議員(無所属/比例1期) |
主な役職 | 北方領土問題特別委元委員長/元北海道開発庁長官 |
趣味 | 馬頭琴・温泉巡り |
SNS | Xフォロワー 1.8 万 |
政界入りから“ムネオ事件”まで

自民党若手ホープ時代
1979 年衆院初当選。“若きタカ派”として外務委員会で北方領土返還交渉をライフワークに据え、金丸信の側近として頭角を現す。
2004 年有罪判決と失脚
2004 年 11 月、東京地裁は受託収賄・あっせん収賄など 4罪で実刑判決(懲役2年、追徴金 1,100 万円) を言い渡し、のち 2010 年最高裁で確定 。
次世代の党などを経て 日本維新の会比例 で参院当選。ガソリン税二重課税など行革系テーマで再注目を浴びる。
2023 年:無届けロシア訪問で維新離党

ウクライナ侵攻後の 2023 年5月、党手続きを経ずにモスクワを訪問し、維新を事実上の“除名”
2025 年6月:自民復党と比例鞍替え
政党間移籍制限(国会法 109 条)をクリアするため 任期満了1年前に議員辞職 → 自民党復党 → 比例公認内定 が 6 月 20 日付で決定。
鞍替えポイント
- 北海道選挙区から比例へ“全国区シフト”
- 旧竹下派人脈+道内経済界を合流させ「50 万票個人目標」と宣言
2025 年参院選・選挙戦略

比例名簿順位と当落ライン
・自民比例は得票予測 1,900 万票。鈴木氏は名簿 10 位以内と報道。
・個人名投票で 25 万票以上なら確実圏
想定得票源
1.北海道開発業界:港湾・農業インフラ企業
2.旧経世会残党:道内自治体首長 OB
3.ロシア交流 NPO:対ロ物流・観光復活を期待
リスク要因

- 2004 年有罪判決の“負のブランド”再浮上
- ロシア寄り発言がウクライナ支援世論と逆風
- 高齢(77 歳)ゆえ「世代交代論」も根強い。
「平和条約と領土返還を同時に決着させるべき」と持論。岸田政権の「環境整えば交渉再開」に対し“日本主導プラン”を提案。
北海道・極東経済圏構想

防衛費よりインフラ投資

メディア出演・世論の温度感
メディア | 出演日 | 主な発言 |
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テレ朝『モーニングショー』 | 2025/6/22 | 「外交は信頼だ。ロシアとも窓口温存を」 |
HTB『イチモニ!』 | 2025/6/21 | 復党会見を生中継、「自民で恩返しを」 |
YouTube『ムネオLIVE』 | 週2更新 | 「北方領土ゼロ回答でいいのか」シリーズ |
世論調査(HTB/6 月 21 日):
- 知名度 83 %
- 「復党を評価」 31 % / 「評価しない」 46 %
- 50 代以上男性で好感度が高い一方、20 代女性は 10 % 台にとどまる。
FAQ ― よくある疑問
- 2004 年の実刑は服役済み?
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2010 年に確定し、2011〜13 年に服役。仮釈後も再審請求を継続中
- 鞍替えで衆院転出とも報じられたが?
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2024 年夏には衆院転出を示唆したが、最終的に比例参院で決着
- ロシア寄り姿勢は変わらない?
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復党後も「対ロ対話ルート維持」を公言。自民外交部会との調整が注目される。
まとめ:鈴木宗男自民復党で比例鞍替え
自民復党+比例鞍替え――鈴木宗男氏の決断は
2004 年実刑判決という負のレガシー、2023 年ロシア訪問問題など逆風も多い一方、北海道と対ロ外交に太いパイプを持つ“最後のフィクサー”として支持基盤はなお健在。
比例票の奪い合いが激化する 2025 年参院選で 個人名票がどこまで伸びるか――その一挙手一投足が選挙戦の注目ポイントです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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