米軍が解析する台風4号〈ダナス〉は7月7日頃に沖縄へ最接近、以後は東シナ海を北西進し中国大陸へ向かう公算。
日本本土上陸の可能性は極めて低いようですが、先島諸島では暴風・高波・大雨に厳重警戒が必要です。
そこで“最も正確”と評する米軍・合同台風警報センター(JTWC)の最新警報を基に、上陸タイミング、想定進路、影響、備えについてお届けします。
なお、この情報は2025年7月5日(土)15時時点の情報です。
目次
2025年台風4号いつ日本へ上陸するの!?米軍情報の進路予想

最新Warning(NR014)概要:7月5日 9時
観測時刻 | 緯度/経度 | 中心気圧 | 最大風速 | 移動 | 位置関係 |
---|---|---|---|---|---|
5日09時 | 20.2°N / 117.5°E | 990 hPa | 45 kt(25 m/s) | 北西1 kt | 石垣島の南西約650 km |
JTWCは向こう24時間で**55 kt(約30 m/s)**へ発達し、6日夜から7日朝にかけて台湾海峡を通過、07日09JSTには東シナ海中央へ到達すると予測しています。
コース3段階シナリオ
- 7月6日昼前:巴士海峡〜台湾南部へ接近
- 八重山諸島で最大瞬間風速35 m/s、波高5 m
- 7月7日午前:宮古島の西300 kmを北上
- JTWCは風速ピーク50〜55 ktを見込み、暴風域が先島をかすめる形
- 7月8〜9日:中国福建省〜浙江省へ上陸後、熱帯低気圧化
- 本州付近への直接上陸シナリオは現段階で排除しつつ、湿舌の搬送による前線活性化を強調
日本への影響:最も注意すべきは「沖縄・奄美」と「前線豪雨」
暴風・高波
- 先島諸島で最大瞬間風速35〜40 m/s、停電リスク大
- 沖縄本島沿岸はうねり4 m、6〜7日満潮時の高潮に警戒
大雨・線状降水帯
- 台風本体が運ぶ暖湿気が梅雨前線と合流、九州南部~四国太平洋側で総雨量200 mm超のシミュレーション
- 特に鹿児島・高知で中小河川の氾濫・土砂災害リスク上昇
交通・ライフライン
区分 | 要警戒期間 | 想定措置 |
---|---|---|
那覇空港 | 6日夜〜7日午後 | 欠航・滑走路閉鎖 |
海上交通 | 6〜7日 | 那覇〜石垣・宮古フェリー全便欠航可 |
JR九州 | 7日 | 日豊本線・肥薩線で速度規制 |
停電 | 6〜8日 | 沖縄本島北部・宮古で最大48 h復旧遅れ |
気象庁・ECMWFとの進路比較
機関 | 予測コース | 日本本土上陸 | 最大風速ピーク |
---|---|---|---|
JTWC | 台湾海峡→東シナ海→華中陸上 | 低 | 55 kt |
気象庁 | 台湾西岸→華中 | 低 | 50 kt |
ECMWF | 宮古島西側→華中 | 低 | 55 kt |
いますぐ出来る備え5選
- 5日中にベランダ・車周りの飛散物を固定
- モバイルバッテリー・LEDライトを満充電
- ハザードマップで避難所と経路を再確認
- 6〜7日の外出予定はリモート・延期を検討
- 河川ライブカメラと防災アプリをプッシュ通知ON
米軍JTWCとは?信頼される3つの理由
- 1分平均風速を採用し、暴風評価が詳細
- 6時間ごとの警報と進路図 (Warning & Track Chart) を同時更新
- 衛星・ブイ・ドローン網を束ねる多国籍リアルタイム解析
「軍事作戦に直結するため誤差を最小化している」という点が民間利用者にとっても高い信頼につながります。
まとめ:2025年台風4号いつ日本に上陸するの!?米軍情報の進路予想
- JTWC最新見解:台風4号〈ダナス〉は7月7日朝に沖縄・先島諸島へ最接近し、その後東シナ海を北西進して中国大陸へ上陸。
- 日本本土上陸の可能性は極めて低いが、先島諸島は台風中心の西側に入りやすく、暴風・高波・大雨に要警戒。
- 梅雨前線の活発化で九州南部〜四国太平洋側でも豪雨リスクが高まる見通し。
- 情報更新のたびにコース誤差は縮小しますが、48時間先でも最大300 kmのブレが残るため、JTWCと気象庁の公式発表を必ず併読し、備えを万全にしてください。
「上陸するか否か」ではなく、「自分の住む地域が危険半径に入る“時刻”」を基準に行動を決める──それが命を守る最短ルートとなります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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